上記の内容に関連して

森先生のブログに以下の内容が書き込まれていました。若干論点は異なりますが。

 不完全なことがわかっているのに、世の中に広く普及するものは多い。(中略)
 こういった不完全さの原因は幾つかあるけれど、特に多いのは、「まあ、平均的にはこの程度なのだから」とか、「今のところは、これで大丈夫なのだから」という油断である。そのままではいずれ不都合が生じることに気づいていても、「どうせ、この程度のものだから」という卑下が妥協を許すのである。
 例に挙げて申し訳ないが、初期の頃のWinのOSには、その卑下が散見された。一番、表沙汰になったのは、2000年問題だった。自分たちのシステムが、2000年以降も使われるとは考えていなかった証拠だ。メモリ・アドレスの桁がこんなに早く増えるとは思っていなかったし、画面がこんなに早く大きくなるとは思ってもみなかった。つまりは、最初から、自分の能力を知っていて、自分の不完全さが自分の機能と釣り合っている、と諦めていた。それなのに、世間が思いの外、それを使い始めたために、問題が大きくなったのだ。
http://blog.mf-davinci.com/mori_log/archives/2006/01/14/index.php

「初期の頃の」というのがポイントでしょうか。